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2005-03

33 対岸の彼女 角田光代 著 - 2005.03.19 Sat

 一昨日、角田光代著『対岸の彼女』を読み終えた。この2日あまりの間、何度も反芻している。この本に限って言えば、本の帯にだまされてはいけない。既婚、未婚、女の友情なんてことが刷られているけど、確かにそういうことも描かれてはいるけど、そんな言葉だけでは語ることのできない、女の想いがぎっしりと詰まっている作品である。
 中でも、女子高生二人の描写が秀逸である。高校時代の挿話が圧巻である。誰にも覚えがある十代のころのひとコマ。懐かしさや切なさに、胸の中が茜色に染まる。配偶者とのズレ、小さな子供を抱えて働く女の心の動き、自分探しをしながらも動揺し、誰かに何かを求めては失望する。
 人と人をつなぐ距離はむずかしい。自分にとって一番心地よい関係、快適な距離感をつかむのはとてもむずかしいと思う。手探りしながら、相手を知ることでしか見つけられないからこそ、ときに痛い想いをしたりさせたりしてしまう。
 そんなナマな想いをぎっしり詰め込んで、巧みな構成と、熟練感漂うサラリとした筆致で、読んでいるこちらに、<対岸の彼女>を見つめる目を教えてくれた。
 もっともっと読んでみたい。今年は、この作者にアプローチしてみよう。
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