topimage

2011-07

大鹿村騒動記 - 2011.07.27 Wed

原田芳雄さんの姿に何度も胸が熱くなり、こみ上げてくる涙で泣き笑いの鑑賞となる。

エンディングロールとともに、キヨシローの「太陽の当たる場所」が流れるともういけない。

なぜこの人たちは逝ってしまったのだろうと、せんない繰りごとが胸の中に溢れる。

時の神さまは誰にも平等に、老いと死をもたらす。

さてさて、私に残された時間はいかばかりか。


さて、大鹿村は・・
山々に取り囲まれた小さなムラ。
そこにはきっと、たくさんの山の神々が、今なおゆったりと鎮座ましましておられる。
そこに入り込んだ映画クルーの騒々しい集団を、神々は大きく暖かく迎え包容してくださったのだなと感じた。

映画という虚構の世界と言うよりも、むしろ現実そのものと言えるようなかしましさ、騒々しさが、日々の営みの中に描かれているのだけれど、それがちっともうるさく感じられない。

アクの強い役者陣をこれほど取り揃えていながら、彼らひとりひとりのアクが、アクとして映らない。
これは、役者さんたちの力量? それとも脚本や演出の素晴らしさなんだろうか?
(間違っても、≪豪華俳優陣たちのチャンコ鍋≫にはなっていないのだ)

それぞれがとてもいい味。
主役級の役者さんたちが、ほんのチョイ役で、しかもそのチョチョイの間にずっしりと存在感を見せてくれているのも、なんとも嬉しい。

もちろん、原田芳雄は、もう何をかいわんや。
ささいな表情、仕草のひとつひとつに、目を奪われる。

それにしても、老い。
老い、老い、老い、老い・・。
残酷で痛々しくて、しんどくて厄介な老い。
でも、ひょっとしたら一条の光さす老い。

たとえば、『スリ』。
あるいは『火の魚』。
それとも『黄金花』。

・・・・

近年の作品の中に登場する原田芳雄氏を見ていると、老いることの不思議さ、面白さ、醍醐味が、静かな波動となって胸を満たす。


青春期からずっとずっと、顔を上げるとそこには彼が居て、それは余りにも当たり前のことだった。映画やドラマに彼が居ると、いつも少しだけ安堵した。特別にファンだったわけではないけれど、私にとっては、絶対に居なくてはならない人だった。

彼がそこに在る。
それはひとつの指針だった。
それはきっと、これからも変わらない。
私の最後まで、変わることはないだろうと思う。


余段:

その①

佐藤浩一の女形役、見てみたかったなぁ。


その②

映画鑑賞後、軽く食事しようと同じフロアにあるお店に入って腰を降ろしたときに、ふと耳に入ってきた音楽にはびっくり。
シンディ・ローパーの『Time After Time』。
思わず鳥肌が立つ。
これ、映画『犬と私の10の約束』の中で、繰り返し登場人物が口ずさむ謂わばキー・ミュージックだ。
ことに、プロ・ギタリスト(志願)役の加瀬亮が、ギターを自身つまびきながら口ずさんでいるシーンは、なんともやさしくちょっと哀しい時間が流れる。


その③

上映が終わって席を立つと、私のすぐ後ろから、二人の初老のご婦人の少々興奮ぎみの話が聞こえる。
「忌野清志郎は、やっぱり凄いですよねぇ。歌、うまいわぁ。この映画にピッタリですよね」
「私、忌野清志郎、大好きなんですよ」

お一人は総白髪だし、歳の頃はどう見ても60代後半よりも上と見えた。
やぁ、素敵だわ!



スポンサーサイト

原田芳雄 - 2011.07.19 Tue

『大鹿村騒動記』のプレミア試写会の記事で、信じられないほど痩せた姿を見たとき、まさか・・ね、そんなのいやだからね・・と思ったのは、つい最近のこと。

『赤い鳥逃げた?』を見たのはいつだっただろう?

最近観た映画では、『ニワトリはハダシだ』とか、『オリヲン座からの招待状』、
ドラマ『白洲次郎』の吉田茂役が印象に残る。

そして、この『大鹿村騒動記』はぜひ観たいと思っていた矢先のこと。

ダイくん ありがとう! - 2011.07.07 Thu

7月6日遅い夕刻、ダイ君逝く。

15年前の暑い暑い日に、この家にやって来た。

いつも一緒だったね。
15年、頑張って生きてくれたね。

ありがとう。

言い尽くせないほどありがとう。



together.jpg  with_you.jpg


      dai11707.jpg




NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

カレンダー

06 | 2011/07 | 08
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

月別アーカイブ

ブログ内検索

****

?Count Down!

近ごろの枕べ

Powered By ソーシャルライブラリー

プロフィール

nono

Author:nono

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック