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3 天の刻 小池真理子 - 2004.11.16 Tue

 気にはなっていたけれど、読んだことのない人でした。ふとしたことから本を手に入れ、読んでみました。
 帯にはこんなふうに印刷されています。
「若くもない。といって老いてもいない。過去を懐かしみはしないし、明日に期待もしない。ただ運命に--天の刻に身をゆだねる六人の女性たちが織りなす珠玉の作品集!」
 六編の短編から成る短編集で、そのすべての主人公が、四十代の女性たち。四十代の前半から後半まで、年齢にふさわしく微妙に異なる女たちの、恋情と生への思い。
 四十代と言う、女にとって分水嶺とも言える微妙で濃厚な年代が、あからさまに語られます。文章、好きです。文体も好きです。そして、余りに赤裸々に同世代の女を描かれてしまったことに対する、大いなる羞恥と嫉妬。

文藝春秋社 読んだ時期:2002.03 2002.05.17記
収録作品:月を見に行く/蝋燭亭/天の刻/襞のまどろみ/堕ちていく/無心な果実
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