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5 学生街の殺人 東野圭吾 - 2004.11.16 Tue

 この読書ノオトを記し始めて、一言に本を読むと言っても、いろいろな読み方があるのだろうなと改めて思っています。私の場合、十代から三十代のはじめあたりまでは、生き方や考え方などについて模索する中、その手がかりになるもの欲しさに読んでいたような傾向が強かったような気がします。その矛先が作品そのものに向けられていることもあり、あるいは著者の方に向けられていることもありました。あるいは、作品そのものの面白さにどっぷり浸かってしまう読み方、それもありました。一番きつい読み方は、どこかで自分に枷をはめて義務化したり、読まなくてはという脅迫観念めいたものに押されて読む場合。これは、文学部なんぞというところに籍を置いてしまった学生時代の名残かもしれません。ただ、どんな読み方をしてきたにせよ、つい最近までは、あくまでも一読者として我儘放題に読んできたことは確かなようで、今はそうではないとは言い切れないけれど、そこにもうひとつ、書く者としての視点が・・・とても半端なところが問題なのですが・・・加わっていて、これがまた読書をややこしくも面白いものにしているようです。
 さて、この東野圭吾氏の「学生街の殺人」。これは電車通勤の無聊を慰めるために手にした本でした。この頃、電車で小一時間かかるところまで通勤していたため、なぜか推理物にばかり手を出していました。
 にも関わらず、推理小説なんてほとんど無縁だと、これまで思い込んでいたのは、どうしたことでありましょうや。子供のころに読んだシャーロック・ホームズだとか、学生時代にいくつか読んだ松本清張や横溝正史程度しか思い浮かばないのです。それでも、テレビドラマのサスペンスものは大好きだし、推理小説は一度読み始めたら徹夜してでも読みきってしまいたくなるのも常のこと。それでも、自覚としては推理小説は希薄なまま。ひょっとしたら、書店に圧倒的な数で並ぶ推理小説の物量に気圧されていて、しかもこのジャンルにはかなり濃い目のマニアックな方たちもいることから、かなり控えめ気分でコソコソっと楽しんでいるというようなありようだったのかもしれません。
 そんな気分をもって書店の膨大な推理小説群の中からどうしてこの本を選んだのか。タイトルが目についたとか、ブックレビューに惹かれたとか、きっとそんな他愛のないものだったのでしょう。今はこの方の名前はどこに行っても目にしますが、当時はまだそれほど作品を出されてはいなかったようですから、たまたまの出会いということだったのだと思います。
 舞台となるのは、匿名の学生街。地名が特定されていない小説は、こちらの想像力を掻き立られもし、また自分の知り得る場所に強引に引きつけることもできたりで、結構好きです。その名無しの学生街に登場するのは、うらぶれた喫茶店やビリヤード場、行く宛ての定まらない青年と、どこか投げやりで若さを持て余しているような女の子。これは時代がもたらしている雰囲気なのか、あるいはそういう年代ゆえにまとわりついてくるものかは定かではないけれど、妙に懐かしいムードを醸しています。詳しい内容は忘れてしまいましたが、そのノスタルジックな雰囲気で起る殺人事件、そこには密室のからくりだとか、どんでん返しだとか、お定まりのようでいて予想外のトラップが仕込まれ、十二分に楽しませてもらったような印象があります。

講談社文庫 読んだ時期:だいぶん前 2002.05.19記
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