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2017-08

『人のセックスを笑うな』 『白洲次郎』 - 2011.01.27 Thu

今年の冬は映画にはまる。もうズッポリと。自分でも呆れもし、不思議な気もするんだが。

どれぐらい見たか書き出してみると、12月以降でも70本以上見ている。
きっとじきに忘れてしまうだろうから、印象に残ったことだけでも少しずつ書いてみようか・・・と、今日のところは思ってはいるが(いつまで続くのか?)


まずは、『人のセックスを笑うな』

原作は2004年、映画公開が2008年。
原作は発表当時読んだものの、好印象は残っていなかった。
それで、映画も見る気にはならなかったのだが、ふとした気まぐれから見てみたら、これが予想を超えて面白かった。
あれ? 原作って、こういう内容だったっけ?
主人公の女性の印象が、まるで違う。
永作博美演じるユリさんの、自由で奔放で幼稚で、それでいて妙にか細さを感じさせるありようと、
松山ケンイチ演じるみるめ君の、おおらかだけど純で小心で一途な若者と、
そこにチラリと顔を覗かせるユリさんの夫役のあがた森魚(なんと! あの、愛は愛とてなんになるぅ~♪ の御仁である)の飄々とした感じが面白い絡み方をしていて。

hitonosexwowarauna.jpg




しかもしかも、あの蒼井優が、今の私から見るとかなりウザイ(つまりはとても真摯かつストレートな)女の子として登場していて、これが皮肉な意味でオモシロイ。

舞台は、関東近隣の地方都市のしかも町はずれにあるとおぼしき美術大学とその周辺。
人口密度の薄いローカルでひなびた(さびれた?)風景が、ユリさんとみるめ君の間にある空気の温度を、浮き彫りにしているような感じ。


【後日談】

この松山ケンイチを見て、あの『デスノート』のLと同一人物とは信じがたく、このあと『デスノート』シリーズを見直すこととなる。

それと、永作博美が出演している『酔いがさめたら、うちへ帰ろう』を、ぜひとも見たいと思った。
面白い女優さんだ。

原作、手元にないのだが、なんとかもう一度読んでみよう。


もうひとつ。
映画ではなく、NHKのドラマ『白洲次郎』。

これは掛け値なしに面白かった。存分に楽しめた。
白洲次郎という実在の人物を描いたものなのだが、時代背景や歴史的興味もさることながら、やはり演者たちに強く目をひかれ、ドラマのエンターテイメント性に思いっきり酔った。

主演の次郎が伊勢谷友介。
強烈なパワー、個性と、
英国留学で身に着けたスタンダードな格調高さと品格。
知性も人間味も文句なしにイカしていた。

彼の妻正子役は中谷美紀。
アメリカ帰りのお転婆お嬢様。
勝気、はねっかえり、と言うよりも、妻となり母となっても自分の自分らしさ、アイデンティティーを求めて苦しみ、だからこそ、夫の立場や苦悩も真正面から見つめ続けることもでき、夫も自分も殺さず、尽くすでも尽くされるでもなく、共存共栄を貫く。


shirasu.jpg




もうひとり、強烈だったのが、吉田茂役の原田芳雄。
いやー、もうさすがです。みんごと吉田茂になりきって、そのはまり具合には脱帽。

harada_yoshida.jpg





【おまけ】

そう言えば、主演のふたり、伊勢谷友介と中谷美紀。
『嫌われ松子』でも共演していたのだね。堕ちてゆく松子と、そのきっかけを作った青年龍洋一。

kiraware1.jpg


ちょいと気になっていた伊勢谷友介。
この作品を見て、すっかり惚れ込んでしまった。
ほかにもいくつか見ているが、この白洲次郎役の彼は実にいい。
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