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6 竜馬がゆく(一)~(八) 司馬遼太郎著 - 2004.11.16 Tue

『楽しいんだな。ボクみたいな歴史音痴に、安易な文章で興奮を伝えてくれる。こんなに読みやすい文章ってないよ。司馬遼のやさしさが文章から伝わる。』
 昨日、あるサイトでこのフレーズに出会いました。35歳で司馬遼太郎氏の世界に始めて触れて以来、どうしてああ易々と引きずり込まれてしまったのか、とても合点のいったような気がしました。恥ずかしながら、はじめてだったのです。しかも人に薦められはしたものの、「ええっ?! これ、読むの?」と尻込み気分でした。
 中学生のころ、テレビで北大路欣也や藤岡弘演ずる竜馬を見て少なからず好奇心はあったのですが、何しろ歴史も嫌い、時代劇も苦手であったわけで、どうにも触手が動かなかったのです。それなのに、いったん読み始めたらもう留まることを知らないという勢いで、あっという間に文庫本で全八巻読み終えていました。
 竜馬ってなんてイカした男なんだろうと思いました。それから何年かたって、再読してみたり、筆写するかのようにワープロに打ち込んでみたり、竜馬が登場する他の作品も色々と読みました。そして今思うのは、確かに竜馬もイカスけれど、それは彼を描いた司馬遼太郎の世界がイカしているからなんだと。竜馬を描いた人はほかにもたくさんいますが、私が好きな竜馬は、ほかでもない司馬遼太郎の竜馬なのでしょう。
 それに、堅苦しい教科書でしかお目にかかれなかった人物が、そこでは体温をもつ当たり前の人間として、泣いたり笑ったり、恋をしたり憎んだり、なんとも身近な人物像を見せてくれているのです。なんて楽しい世界なんでしょう。
 とにかく、この一作品と出会うことで、私は時代を遡り、歴史の中を徘徊する楽しさを知ってしまったのです。そして、時間という縦軸なしに自分を見つめることなんてとてもできないとまで思ったり、あげくは自分の創作領域まで時間軸に沿って拡大したくなってきているのです。生れて死ぬまでの間、すべからくが出会い。それでも地上の万物と出会えるわけでもなく、その中から自分に楔を打ち込むほどの出会いは実はそうあるものではないのです。もしも司馬遼太郎の世界と出会っていなかったら・・・さあて、今の私は一体何をしていたでしょう。

文春文庫(文藝春秋社) 読んだ時期:何度も何度も  2002.05.20記
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