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9 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 島田荘司著 - 2004.11.17 Wed

 実はこれ、とうの昔に読んだと思っていた本の一冊です。整理していたときに出てきたもので、どんな内容だったか最初の部分をちらっと読んでみたものの、どうも覚えていない・・・もう少し読み進めば思い出すかしらと思いつつ、ついに最後まで読んでしまいました。つまりは、全く読んだことがなかったのです。
 推理小説って、どうしてこうもぐいぐいと読ませてくれるのでしょう。私のような根気のない怠け者の読者であっても、ほとんど一気に読んでしまう、いえ、読まされてしまうものがあるようです。この作品は、タイトルからも推測できる通り、乗り物と時間を使ったトラベル・ミステリーで、最初から謎解きが始まります。カッコよさでは破格な刑事と不可解極まりない事件、そこには猟奇的な味付けも加味されて、どんなからくりが仕込まれているのかなんとか解き明かしたい一心で、次から次へとページを繰ってしまいます。339ページという長編ながら、二日で読みきってしまいました。
 本格派の推理小説と言われる類のものを読んだのはずいぶん久しぶりのことになりますが、読んでみて、十年ほど前には読んでいたのに、ある時期を境にして突然読まなくなった訳が少しながらわかったような気がしました。つまり、読者にとって、これは一種のゲームなのですね。作者に挑まれた謎解きゲーム。だからこそ面白くてその作品の中にのめりこんでしまう。そして、読み終わると同時に勝敗の決着はつき、その時点ですでに内容は記憶回路の中を素通りしてどこかに立ち消えつつある・・・。心底推理小説が好きな人ならば、仕組まれたトリックについて再考してみたり、動かされたキャラクターに想いを馳せたりもするのでしょうけれど、残念ながら私はそのいずれもせずに「ああ、面白かった」とピリオドを打ってしまうのです。ちょうど、瞬きもせずに見たサスペンス・ドラマが終って、テレビのスイッチを消してしまうように。
 これはもう、単なる嗜好の問題なのだろうと思います。どうやら同じ推理小説と言われるものでも、謎解き装置そのものに作品の主眼を置いた作品と、作品の醍醐味や面白みを増幅させる装置として推理的要素を多分に含ませたものがあり、私がこだわってしまうのは後者のようです。
 あ、でも、島田荘司氏は、好きです。

光文社 読んだ時期:2002.05 2002.05.23記
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