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2017-08

13   仮面舞踏会  栗本 薫 著 - 2004.11.17 Wed

 どうしてこの作品を読んだのかは覚えていないのですが、きっと栗本さんの芥川賞受賞作品『ぼくらの時代』が印象に残っていたのでしょう。小さかった子供たちの本を借りるために、よく図書館に通いました。自分の本を借りたのはこのときが始めてだったかも知れません。たくさん並ぶ蔵書の中から、たまたま選んだ一冊。これが、のちの私の生活を大きく変えることになるとは。
 パソコン通信の初期のころのお話だと思います。舞台は特定のフォーラムではなく、もっぱらチャットとメールの世界。パソコンを自由に操り、神出鬼没に虚構空間で繰り広げられるストーリーに、すっかり魅せられてしまいました。当時はまだ、ワープロを叩いていた私が、パソコンにひどく興味を持たされたのがこの作品だったわけです。いつかパソコンに触れる機会があれば、是非ともパソコン通信なるものをやってみたいと、心密かに思うようになってしまいました。
 このお話の主人公は、『ぼくらの時代』にも登場していた薫君。そして、謎解きの詰めを受け持つのが探偵の伊集院。ほかに「ダフネ」だとか「姫」だとか、怪しげなハンドルが登場し、顔の見えないネット世界だからこそのスリリングな展開を見せてくれます。読み終わってみると、単なる推理ゲームとしてだけではない、胃の腑にこたえるものが尾を引きました。

講談社文庫 2002.05.19記
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