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2017-08

16 変身 篠田節子著 - 2004.11.17 Wed

 ほぼ、始めてと言ってもよい篠田作品。美貌のバイオリニストの物語なのですが、もうひとつしっくり来ないぞと思いつつも、登場人物の配置に、見捨てておけない手応えを感じていました。実はこの作品を読む前に、雑誌『オール読物』に掲載された『女たちのジハード』(部分掲載)を読んではいたのですが、全編読んだわけではなく、しかもあまり後味のよいものではありませんでした。この『変身』も、どこといって難癖つけることもできないものの、何かがひっかかる・・・。それが何であるのかは、まだよくわかっていません。
 物語的には特異性のあるものではなく、これまでにも何度も見聞きしてきたような、さもありなんといったものであり、風景にしてもどこにでもありそうなものだったりするのですが、それらのいわば普遍的であるがゆえの共感を上手に利用して、読み手を引きずってゆくかのようです。
 後半登場する、バイオリン製作者である老職人がとても存在感があって、この物語にとんでもない持ち重りを与えているように感じられました。

角川書店 読んだ時期:1999.09 2002.05.19記
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