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2017-08

20 魔術はささやく 宮部みゆき著 - 2004.11.17 Wed

『魔術はささやく』・・・そそられるタイトルです。金田一君の事件簿のようなマジシャンでも登場するお話かと思いきや、もっとゾっとさせられるお話でした。
 高校生の少年を主人公とする読みやすい作品ですが、作者が狙いを定めて取材して書き込んでいく、その追い込み方を想像すると、ワクワクさせるものがあります。
 まるで無関係な三人の人物の死。さらに関係のないはずの主人公の少年が、それらとどうつながっていくのか。魔術の正体は。その魔術なるものを操る存在は。読み進むうちに、きめ細かな描写や少年の魅力が、描かれているモチーフの重さの前で、どこか哀調を帯びたものとなります。
 深刻な社会問題をすくい上げながらも、広い読者層を惹きつけ、さらりと読ませてしまう宮部ワールドの不思議な魅力に、うならされてしまった作品でした。

新潮文庫 読んだ時期:1999.10 2002.06.27記
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