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22 バサラ(1)~(3)  栗本 薫 著 - 2004.11.18 Thu

 続編を熱望しているのに、一向に出る様子のない、実に残念無念のシリーズです。
 「バサラ」と称されるまつろわぬ民、その筆頭弥勒丸なる若者に魅入られたのが、天下一の踊り手、出雲の阿国、それを描くは推理・活劇なんでもござれの栗本 薫。と、もうこれだけでも垂涎ものですが、目次を見て、何が何でも読みたくなってしまいました。図書館からの借り物で読んだので、記憶は不鮮明ですが、私が読んだ(つまり、現に書かれて出版されている)部分は、出雲の阿国と弥勒丸の話として展開します。これとても、ようやく佳境に入り、これからというところだったのに・・・。この先、どういう展開が待っているのか予測すらできません。
 そしてこのあとに、第二部、第三部と続く予定のようでした。時代と舞台を変えて、戦国期の動乱の中へ。そして、天草四郎の登場する島原の乱あたりへ・・・。二部、三部で、主役が変ってくるのか、あるいはそのまま時空を越えて存在するものとして描かれるのか、それも興味がつきません。
 とにかく、美しい、面白い、ハラハラドキドキ。弥勒丸は、哀歓漂わせる美丈夫で、内に秘めたる不思議な力の持主。アンニュイでありつつ危険な美しさをもつ彼に対する出雲の阿国は、強く、美しく、才気溢れる凛とした女性として描かれます。そこに、腹黒いお大尽やら、黒幕たる得体の知れぬ僧正なども登場し、河原者としての阿国らの小屋がけぶりやら舞台づくりの裏側、あるいはバサラたちの隠里や、そこでの弥勒丸の厳然たる威容に至るまで、強い筆致で読者の前に描き出してくれます。
<現代の語部が贈る、歴史に見捨てられた"裏側の歴史"><歴史の裏に流れ続けるロック・スピリット『バサラ』>とまで書かれて登場した書下し時代伝奇新シリーズ。その文言を裏切ることなく、読者を十二分にもてあそんでくれます。このシリーズが途切れてしまったのは、どこかに作者が書いていましたが、どうやら例の「グイン・サーガ」シリーズに入ってしまったからのようです。はやいとこ、グインを終えて、こっちに戻ってきてもらえませんか>作者どの。

カドカワノベルズ 読んだ時期:40代前半 2002.05.19記
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