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26 東亰異聞 小野不由美著 - 2004.11.18 Thu

 小野不由美を語るのに、この作品をはずしては語れません。
「東京」ではなく「東亰」と記されているのは、単に時代的背景を物語っているだけではありません。限りなく東京に近く、また酷似した世界でありながら、東京にあらざる東亰での物語。好きなんですよ、こういう時代のこういう雰囲気。瓦版ならぬ「読売」がいたり、伯爵家があったり、今ならば古布として売られているようなあでやかで、それでいて古色漂う振袖を着たお嬢様が登場したり、あるいは駆け出しの貧乏記者やら家督相続やら、見世物小屋に人形使い・・・私好みのものがわんさか登場してきます。ミステリー仕立てで、不可解極まりない事件の謎解きに首をひねりながらも、ここではないどこか《東亰》にズリズリっと引き込まれてゆきます。
 ラストは、こう来たか、と意外な感じもしましたし、こう来るっきゃなかったか、という諦めに似た気分をも抱かされました。こういう結末となると、『魔性の子』のように、続編なり、本編や番外編などを期待したくなって来ます。でも本当のところ、結末如何よりも、そこに至るまでのお話そのもの、そこに描かれる世界そのものが、とても魅力的なのが、小野不由美の世界なのかもしれないと思ったりもしています。
「魔性の子」と並んで、小野作品の中でも、大好きな作品です。

新潮文庫 読んだ時期:2000.7 2002.07.18記
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