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33 対岸の彼女 角田光代 著 - 2005.03.19 Sat

 一昨日、角田光代著『対岸の彼女』を読み終えた。この2日あまりの間、何度も反芻している。この本に限って言えば、本の帯にだまされてはいけない。既婚、未婚、女の友情なんてことが刷られているけど、確かにそういうことも描かれてはいるけど、そんな言葉だけでは語ることのできない、女の想いがぎっしりと詰まっている作品である。
 中でも、女子高生二人の描写が秀逸である。高校時代の挿話が圧巻である。誰にも覚えがある十代のころのひとコマ。懐かしさや切なさに、胸の中が茜色に染まる。配偶者とのズレ、小さな子供を抱えて働く女の心の動き、自分探しをしながらも動揺し、誰かに何かを求めては失望する。
 人と人をつなぐ距離はむずかしい。自分にとって一番心地よい関係、快適な距離感をつかむのはとてもむずかしいと思う。手探りしながら、相手を知ることでしか見つけられないからこそ、ときに痛い想いをしたりさせたりしてしまう。
 そんなナマな想いをぎっしり詰め込んで、巧みな構成と、熟練感漂うサラリとした筆致で、読んでいるこちらに、<対岸の彼女>を見つめる目を教えてくれた。
 もっともっと読んでみたい。今年は、この作者にアプローチしてみよう。
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● COMMENT ●

老眼鏡の世話にならないと文字が読めなくなってから、読書とは縁遠い生活になってます。
角田光代、前から気になってたのですが
ののさんのレビュー読んだら、ますます読みたくなってきた。
う~ん。

いいですね。

対岸の彼女、私も読みたくなりました。
野ブタも読みたいな。
ののさんのブックレビュー、楽しみだわ。

そう言っていただけると、嬉しいです。
私の読書感想文は、まったくの独断で、客観性はゼロに近いんですが、こういう読み方もありかと思っていただければ、それだけで嬉しく思います(*^^*)
野ブタは舞台が舞台だけに、トドさんの感想もぜひお聞きしたいな。

ののさんの感想文に触れると「いい読み手」と言われる所以が分かりますね。
σ(^。^)なんか「面白かった」「面白くなかった」しか書けない(^^ゞ

でも、結局のところ「面白かった」か「面白くなかった」かしかないんですよね。私のはどこまでも我儘で身勝手な読み方だし、かなり強引なこと書いちゃうからなぁ(^^ゞ でも、いいの。だって読者なんだもーん。


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「対岸の彼女」 角田光代

「対岸の彼女」を読み終わった。・同じものを見ていたはずの相手が違う場所にいるのが怖い・・・バイバイという言葉が変わらない明日と同義語だったころ・・・同じ目線で同じ言葉で同じ世界の中で話すことができる。そう信じていた。<いつまでたっても変わらない><自分が

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