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34 小川洋子の世界 - 2005.04.10 Sun

 小川洋子の作品を読んでいる。『薬指の標本』、『六角形の小部屋』、『妊娠カレンダー』と読んだ。はじめてです、こういう世界。限りなく透明に近い曇りガラスのような世界。どこかフランス文学的な匂いがするなと思っていたら、フランスでかなり売れているらしい。しかも、『薬指の標本』があちらで映画化進行中とのこと。
(おそらく映画は、原作とはかなり違った色合いになりそうな予感・・。菜食文化と肉食文化ほどの違いがハッキリと出そうだ)
 私の描きたい世界はこういう世界(原作)。でも、この「限りなく透明に近い不透明感」はどう足掻いても描けないし、この文体、この構造、この発想は私には手の届かない世界のものだ。あまりにもないものねだり、異質の世界だからこそ惹かれているのかもしれない。
 化学と数学、生物と数式といった媒体を使いつつも、研ぎ澄まされた感性とやさしい言語感覚が不可思議な世界を作っている。
 この3つの作品を読んでいる間、女優の原田知世が浮かんできてしょうがなかった。(2005年04月10日記)
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