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39 終戦のローレライ 福井 晴敏 著 - 2005.06.23 Thu

 3日ほど前に読み終えた。それなのに、また最初から読み直している。こんなこと、もしかしたら始めてかもしれない。時間を経てからの再読ならあるけれど・・。

 とにかく、非常な大作、力作である。物語も面白い。登場人物たちも魅力に富んでいる。時代背景や専門的な分野の描写も読者を飽きさせない。メッセージ性も重厚。
 敢えて難を挙げるならば、現代からの視点で当時を語りすぎているような気がすること。渦中にあって、ああも饒舌に状況を把握したり、行動したりすることはできなかったのではないかと思う。
 そして、最後の章がてんこもり過ぎて、作者の思いの溢れどころは痛いほどわかるのだけれど、ちょっとやり過ぎかなという感触。

 それにしても、ものすごい切り口で描いてみせてくれたものだと思う。映画化され、コミックでも描かれ、若い人たちもたくさんこの作品に触れているだろう。すでに歴史の教科書の中でしか第二次世界大戦を感知しえない人たちが、今現在私たちが拠って立っているところからほんの少し後戻りしたところにあったのだということに気づき、ひとりでも多くさらに深く触れるきっかけになるのなら、大きな功績だろう。

 自らの体験の延長線上に戦争を描いた作品は、数多く出されているけれど、全く戦争を知らない世代から、こういう作品が描かれるようになったことを、何よりも尊重したい。
 今の世界のありよう、日本という国家、現代を生きる私たちに問いかけてくるたくさんのメッセージを、もう一度正面から受け止めてみたい。そう思って再読している。・・・どこまで読み続けられるかは不明だけれど。

参考&お薦め:
五味川順平「戦争と人間」「人間の条件」
山崎豊子「大地の子」「二つの祖国」
有吉佐和子「非色」
山岡荘八「小説 太平洋戦争」
吉村昭「戦艦武蔵」「背中の勲章」 などなど・・・
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終戦のローレライ終戦のローレライ(しゅうせんのろーれらい)は、福井晴敏の架空戦記小説、及びそれを原作として東宝が2005年に製作した日本映画。概要2002年、講談社より単行本が発売され、2005年に文庫化。その後月刊アフタヌーン2005年3月号より漫画版が連載され、合わ

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