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読書の可笑しみ - 2010.06.02 Wed

宮部みゆきの『蒲生邸事件』を読み終えた。これも再読。
まるまる1週間かかってしまった。

導入部は割とスンナリ読み進んだ。
舞台が変わったところから、なかなか読み進めることができなくなった。
あちらこちらでつっかえる。

主人公は、宮部さんお得意の十代の男の子(正確には、高校卒業を間近に控えた少年から青年への過渡期にある男の子)。宮部さんが描くこの年頃の男の子の好感度の高さは、人知るところ。それなのにだ。この転換部分あたりの主人公には、腹が立って仕方がない。

はじめて読んだのは何年ぐらい前だっただろう。そのときはどうだったか。この種の苛立ちを感じた記憶は全く残っていないのに。参ったなぁ。いっそ投げ出してしまおうか。もう読むのをやめようかと、何度か思った。思ったけれど、途中で投げ出すことが悔しくもあり、ほとんど惰力でノロノロと読み進んだ。

結果から言えば、物語の中盤あたり、ストーリーの展開に伴って、主人公に対する違和感や拒絶感がどんどん薄れていった。同時に、これから先、どう展開してゆくのだろう?と、単純かつ明快な本読みになって一気に読み終えてしまった。

ははぁ、これは作者が仕掛けた罠だったのに違いない。
今となってはそう思う。

それにしても不思議でならないのは、再読にもかかわらず、どうしてこんなふうに新鮮に読めるのだろうということ。記憶の悪さと、ひとことで片付けることもできるのだけど、それにしも、それにしてもだ。

いろいろな本を読む。そのときどきで、さまざまな感想を抱く。ときには少しばかり考えたりもする。影響を受けることだってある。読み終えたのち時間がたつにつれ、それはおぼろげなイメージとして、あるいはそれなりに咀嚼された上で自分なり要約されたファイルとして、記憶のどこかに留められる。意図しないところで、分類されているのかもしれない。

このところ、再読する機会が増えているのだが、そのつど、ファイルを上書きしてばかり。蓄えていたイメージのなんとあやふやなこと。さらに、再読するハシから、すでに忘却が始まる。

感じて、考えて、忘れて、塗り換え、書き換え、そして忘れて、再会してまた感じ・・・。
やっぱり出会いかなぁ。人と出会うがごとく。
このところ妙な執心が強くなっていて、何度も何度も気がすむまで繰り返し鑑賞する場面が増えているのは確かだ。
音楽。スポーツにおける試合。ドラマ。映画。そして小説。
なんだろうね、これは。

あれも見たい、これも読まなくちゃという、追いかけられている気分がほとんどなくなっているからだろうか。あれもこれもという貪欲さが失せているのだろうか。それよりもむしろ、今目の前にあって興味を抱いている対象を、もっと吟味したい、もうちょっと納得したいと、そんな感じかもしれない。

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